『雑感』

空へ・・


 母から聞いたところによると、幼い頃の私は頭の中で空を飛んでいたようだ。

 それもゼロ戦のパイロットになって、敵機と格闘しているのだそうだ。
 布団に入ると、私の空想が始まる。
 左手が敵機、右手がゼロ戦となり、いきなりの格闘戦が頭上で始まる。
 「ブーン」「ダダダダダ・・」「キーン」「ド〜ン」にぎやかである。
 敵機を撃墜して、満足して寝るのが日課のようになっていた。
 何故、ゼロ戦なのかは定かでない。
 その頃から「零式艦上戦闘機」に魅力を感じていた。
 今でも大好きであり、話をさせたら2〜3時間私に付き合うハメとなる。

 幼い頃から「空」に憧れ、「飛翔」したいと思っていた。
 折り紙飛行機、紙飛行機、プラモデル(特に零戦)に夢中になった時期もあった。
 パソコンのフライトシュミレーターにどっぷりはまったこともあった。
 映画では「トップガン」「トラトラトラ」「紅の豚」など好んで見る。

 阿久根港の上空では、時々、鳶が回っている。
 彼らの滑空の様子はいつまで見ていても見飽きない。
 やはり、空はいいな〜。「空」は私の永遠の憧れかもしれない。