『漢字詳解』

 「みる」と「きく」


 人間の五感の中で特に重要な、「視覚」と「聴覚」を表現する漢字は何種類かあるのです。

 まずは、視覚。「みる」「みえる」と表現しますが、心の持ち方で漢字が変わります。
 「見る」 とは、見物する時のように意識は対象物には向いていません。
 「観る」 となると、観察する時のように対象物に意識を集中してみています。
  いつも、「観る」ことを大切にしたいですね。

 さて、聴覚。「きく」「きこえる」と表現しますが、これも意味が違う漢字があります。
 「聞く」 とは、「見る」と同様、意識は対象物には向いていません。
 「聴く」 となると、「観る」と同様、対象物に意識を集中してきいています。
 「訊く」 は、積極的に問題解決に向かう行動をとるときの漢字です。

  よく観て、よく聴くことに重きを置けば、人生が豊になりそうです。