『ビジネス訓』
『信用』@
信用という財産を増やし続ける為に・・
会社は信用の積み重ね
信用は、すぐには得られない。
たとえばあなたも、知らない人に会った瞬間からその人を信用する、ということは滅多にないでしょう。
いくらか付き合って、はじめて信用していいかどうかを判断するはずです。
会社も同じです。創業以来、お客様や取引先から信用を積み重ねてきました。
それは、会長、社長をはじめ、あなたの上司や先輩方の努力のお陰です。
その信用があるからこそ、金融機関からの借り入れも出来ますし、
長く付き合ってくださるお客さまに加えて、さらに新しいお客様も増えていくのです。
ところが、信用はこれほど大事な財産なのに、目に見えません。
また、会社に蓄えられているのではなく、
お客様をはじめとする社外の人々の心の中、頭の中に蓄積されています。
いわば、他人に信用という財産を貯めています。
そのため逆に、その財産が減っても、なかなか自分たちでは気づかない・・そこが怖い。
しかも、信用を築くには長い時間がかかますが、失うのはほんのわずかな時間です。
信用は一人ひとりの肩にかかっている。
会社の信用は、社長はもちろんのことですが、社員一人ひとりの肩にかかっています。
たとえば、お客さまからの問い合わせに十分な対応が出来なかったり、
クレームに対して丁寧な対応が出来なかったりするのは、
それだけでお客さまからの信用を無くします。
お客様に送る伝票類の間違いや、約束した時間に遅れること、
打合せのとおりに出来なかったことなども信用をなくします。
ただ、お客様は黙って去っていくので、気づかないだけなのです。
会社で働くということは、一人ひとりがお客さまからの信用という財産をいかに維持し、
増やすかということです。
会社の規律や報告、礼儀正しさや「整理・整頓・清潔・清掃」が、なぜ大切なのか。
それは信用の維持と積み重ねに直接つながるからです。
あなたの毎日の仕事は、お客さまからの信用を積み重ねているのか、それとも減らしているのか、
毎日、自分で振り返りましょう。