会長のつぶやき No.6
 

「忘却」

  「忘却とは・・・」とは、かの有名な映画「君の名は」のナレーションであるが、
  人は忘れる事を、恐れ、悲しがり、残念に思い、悔しがる。
  しかし、時は忘却を促進する。
  悲しい事、悔しい事、怒り、失望を、時は忘れさせ、忘れる事により、新しい希望の息吹を吹き込んでくる。
  何時までも鮮明な「記憶」は過去を引き摺り、己を捕らえて離さない。
 

  「忘却」もまた、創造主が人に与えてくれた人生への良き武器でもある。




「笑顔」

  何度、この仕事を辞めようと思ったことか。
  でも、笑顔にふれると、やっていて良かったと思うのです。(あるヘルパーさんの話です)


  努力によってかなえられるならば、死ぬ直前まで笑顔を浮かべられるようになりたい。
  (ある患者さんの言葉です)




「人脈」

  人脈とは「縁」の広がりである。
  「縁」とは不思議なものであり、大切なものである。
  「一期一会」と言う言葉があるが、それを生かすことで「縁」が広がる。
  「縁に出会っても気付かない人、縁に気付いても縁を生かせない人、少しの縁をも生かす人」と様々であるが、
  「縁」を生かす人は、お互いが人生について必ず関心(「思い」や「問い」)を持っている。
  この「思い」や「問い」を持たない出会いは社交にすぎず「縁」とはならない。
  いい「縁」が持てるか持てないかはその人の「生き方」である。
 

  「人脈」はその「縁」を大切に、真剣に、誠意を尽くすことにより、連鎖的に広がってゆく。
  良い出会いが、充実した「縁」となるよう努力したい。




「仲間」

  こころの時代で、元マグロ船乗組員・居酒屋主人の斎藤 健次さんの話を聞いた。
  東京出身の斉藤さんが高知のマグロ船に乗り、22名の乗組員の中に仲間として認められる事の過程と気持ちを
  話してくれた。
  それを聞いて、「仲間」とは同じ目的を持つグループのメンバーに自分が何をしてあげられるかを考え、
  実行することが「仲間」に入れてもらえる要素であると感じた。
  単なる「友達」とは一味異なる、まさに「戦友」である。




「信頼」の値段は?

  経済優先の世の中、何でも金で購えると思う人々がいる。
  買えるとすれば「信頼」は幾らで買えるのだろうか? 
  今まで、水と安全はタダと考えていた時代もあった。
  その根拠は、「当たり前」であった相互の信頼により、安心できる社会が保持されていた。
  しかし、この信頼が崩れて他人を警戒し自分の権利を主張しなければならない社会となり、
  お互いの行動を監視せざるを得なくなり、監視のための費用が生じてきた。


  「信頼」の値段は?はこうして不安と共に、限りなく増えてゆくのである。

  (アメリカ、中国をはじめ、世界各国の軍事力増強拡大はまさに「信頼」の崩壊がもたらした、
   不安のあらわれであろう。
   アメリカ風の経済優先を進める事により「信頼」より「効率」をもとめ、
   何事も発生した事柄に対しての対応策を立てようとするため、その都度大きな費用を要するようになる。
   日本の伝統文化は欧米社会とは異なるものを持っている。
   わが国の伝統文化である素晴らしい「信頼」を取り戻す事が、
   日本経済社会の発展を約束すると考えるがどうであろうか。 )




「先を読む」

  囲碁、将棋の名人は百手以上の先を読むと言われている。
  有能と言われる人は、先の手順をしっかり画いて行動しているが、
  多くの人は、今をどうするかで精一杯と思われる。


  プロの先を読む能力は素晴らしい。
  プロと言えば一年、365日、3度の食事を作る母親は、食事を作るプロであり、
  その能力は囲碁、将棋の名人にも匹敵するものであると思う。


  あるコンサルタントは、社員に仕事の手順を訓練させるにはクッキングに勝るものは無いと言う。
  料理は材料の調達と作業の手順が違えば美味しいものは出来ない。
  男子もたまには厨房に立ち、先見性、手順を磨かなくてはと考える。